

星の約束を、子どもたちへ―
メタ・リアリティの旅は、希望のかけらを紡いでゆく。
二〇二五年 夏
Project ORPHEUS
第零章:始原ノ星

Project ORPHEUS/第零章:始原ノ星
物語は君が一歩を踏み出した瞬間から、始まっている

2025年6月27日(金)
僕は「物語を生きる旅」に出ました。旧豊郷小学校を背景に、無論、誰の見送りもありません。
出会いを小説に、感動を神話に―
それは、読者と共に紡ぐ“終わらない物語”の、まぎれもない始まりの瞬間でした。

Whe― なぜこの旅は始まったのか?
豊郷という“記憶の町”から
滋賀県の小さな町・豊郷。かつて『けいおん!』の舞台として脚光を浴びたこの場所も、今では人口減少や観光離れの波にさらされています。今年の夏祭りも、秋のお祭りに一本化されてしまったそうです...
子供の頃、シリカの光、人ごみの躍動、太古の音。それに綿菓子に金魚すくい―
また、子供たちの胸の高鳴りが今年も一つ消えました。
このような文化は、大人の都合でノスタルジーで終わらせて良いものではないと感じます。
町の文化は、消えゆくものではなく、語り継がれるべき“物語”だと考えています。
僕は今、その文化を小説という形で未来へと刻む、新たな文学の挑戦を始めました。
そして、果たすべく約束が在る。だから、僕は物語を続ける。




What― このプロジェクトで何を目指すのか?
「共創」と「神話」──私たちは何を遺すのか
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豊郷を“新たな神話の地”として確立すること
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小説『桜サンバースト』を通して、出会いを文化に昇華する
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「メタ・リアリティ・ノベル」という新ジャンルを提示する
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子どもたちに“未来を信じる想像力”を届ける
石川県で立ち寄った風変りのライダーカフェ。年齢にして70を超えているだろうと思うおばあちゃん。腰は曲がっているのに、インナーカラーのお洒落さん。その方が、僕に”畑で採れたプチトマト”をくださりました―
チラシを見るなり「いいね!」押すね。
…涙が出るほど嬉しかった。
見ず知らずの、
どこの誰かも、
本当に小説家?なのかも…分からない僕にです。
これが僕の目指すリアリティであり、そこから物語は広がってゆくのだと強く感じました。



How― どうやって活動するのか?
すべての出会いが、小説に変わる
軽トラックを改造したキャンピングカー「桜サンバースト号」で全国を巡りながら、設置店(ポスター含む)の飛び込み交渉、土地の風景、人との出会いをSNSやYouTubeを通し、配信します。
しかし、ソーシャルの配信・YouTubeだけを見ても、ただの配信にすぎない。もちろん、YouTubeだけを見ても動画内容が分からないわけではないが、中には意図が不明な映像も含まれています。それが、現実の境界線を越える鍵かもしれません。
現実だけを追っても、完結出来ないのが今作品の面白み。
また、現実を旅する朝霧は “いくつかの約束” を胸に旅を続けています。その約束の内容も、誰とのものなのかも、現配信やサンプル本の中では明かされていません。
ただ一つ確かなのは、彼がそれらを現実世界で果たそうとしているということ──。
2025年8月30日に刊行される製本版『桜サンバースト』には、その“約束”の断片が静かに描かれています。そして本プロジェクトを通じて、その一つひとつが、現実と呼応するかたちで実現されていきます。
メッセージを読み解いた者だけがたどり着く「現実の重み」は、決して幸せなものじゃないかもしれない。しかし、一生、あなたの心に残るだろう。



メタ・リアリティ・ノベルとは?

これは「現実と物語が交差する、小説の新しいかたち」です。
実際に出会った人や出来事が、フィクション世界に“登場人物”として記録されるのです。
読者や支援者の関わりが、物語の展開に“リアルタイムで影響を与え続けます。
”小説は終わるものではなく、現実とともに“書き換え続けられる”
つまりこれは「完成された作品」ではなく、**読者・支援者と共に紡ぐ“共創の物語”**なのです。
あなたが旅の中で関わった出来事、言葉、感情──
それらすべてが、小説の中で重要なシーンや人物設定として息づいていきます。一人では決して描けない物語を、共に創る旅。
それが、Project ORPHEUS/第零章:始原ノ星です。

旅の途中、NEMARUのオーナーさんと語り合った。たわいのない会話のようでいて、どこか根の深い時間だった。人として惹かれた。心から「また会いたい」と思った。ののさま文庫の竹内さんの言葉に、心が震えた。“共鳴”という言葉の意味を、あの瞬間、はじめて実感した気がする。自分の想いを真っすぐに受け取ってくれる人が、確かにそこにいた。こうした出会いは、配信される動画の中にもわずかに映っている。けれど、本当に大切だったこと──そのとき僕が何を感じ、何を決意したのかまでは、画面の中には映っていない。その答えは、単行予定の『続・桜サンバースト』の中に記されている。現実に起きた一つの出来事が、物語というかたちで再構築され、別の深さで、読者の心に届くように書かれている。現実で交わした言葉や、ふとしたまなざしが、物語の中で鍵となるセリフや場面に変わる──それが、メタ・リアリティ・ノベルという体験の本質だと思う。
メタリアリティ構造の重要点

